2017年4月27日木曜日
『科学書をめぐる100の冒険』で紹介されている本たち
『科学書をめぐる100の冒険』(田端 到 (著), 佐倉 統 (著) 本の雑誌社発行)で紹介されている本。
1 ダ・ヴィンチの二枚貝〈上〉・〈下〉―進化論と人文科学のはざまで スティーヴン・ジェイ グールド (著), 渡辺 政隆 (翻訳) 早川書房
ダ・ヴィンチが背負った時代の軛を進化生物学が鮮やかに読み解く。進化学の立場から人文科学を覗きこむますます好調の科学エッセイ最新刊。
「BOOKデータベース」より
[目次]
第1部 芸術と科学(生きている地球の山を化石に登らせたレオナルド
グレートウェスタン号と戦艦テメレール号
面と向かって明瞭に見る)
第2部 進化論の伝記(彼女のナチュラリストたちによって裸にされた貝、さえも
ダーウィンのアメリカの盟友-鳥瞰図
すべての人種にとっての海馬
ミスター・ソフィアの小馬)
第3部 人類の先史(壁にぶつかる
巨匠の教え
人類は一つであることの異例さ)
[目次]
第4部 歴史と寛容について(クリストファーのためのセリオン
コーカス競争のドードー
ウォルムス国会とプラハ窓外放出事件)
第5部 進化の事実と理論(重ならない教導権
ボイルの法則とダーウィンの細事
長い長いほら話
裏返しの関係(あるいは一寸の虫の居直り))
第6部 ありふれた真実の異なる見方(火星人騒動
根っこ頭の勝利
ほんとうのナマケモノとハゲタカを知るには
確立された秩序の逆転)
2 進化論という考えかた (講談社現代新書) 佐倉 統 (著) 講談社
「人間の心」と「情報」から読む研究最前線行動や言語を進化で説明しようとする進化心理学と、DNAの情報のシステムとして進化をとらえるバイオインフォマティクス。進化論の新時代をやさしく案内する。(出版社より)
[目次]
第1章 進化論の二〇世紀(進化理論の誕生と完成
現代進化理論の四つの転換点 ほか)
第2章 人の心の進化論
第3章 生命を情報としてとらえる(生命と情報の交錯
知のユーロとしての情報 ほか)
第4章 ハンバーグのつなぎと進化論
第5章 科学と物語と進化論(ミミズでつながる科学者たち
科学の物語とその暴走 ほか)
「BOOKデータベース」より
3 優生学と人間社会 (講談社現代新書) 米本 昌平 (著), ぬで島 次郎 (著), 松原 洋子 (著), 市野川 容孝 (著) 講談社
優生学はナチズムか。戦後日本の優生政策の内実とは。優生思想の歴史を再検討し、遺伝子技術時代の視座を示す。
「BOOKデータベース」より
[目次]
第1章 イギリスからアメリカへ-優生学の起源
第2章 ドイツ-優生学はナチズムか?
第3章 北欧-福祉国家と優生学
第4章 フランス-家庭医の優生学
第5章 日本-戦後の優生保護法という名の断種法
終章 生命科学の世紀はどこへ向かうのか
「BOOKデータベース」より
4 世界のたね―真理を追いもとめる科学の物語 アイリック ニュート (著), 猪苗代 英徳 (翻訳) 日本放送出版協会
ゼロの発見から引力そしてDNAまで、あたりまえのように思われている多くのことが、過去の研究者たちのたゆまぬ探究の結果であることを、わたしたちは忘れている。本書には、ギリシャ時代から現代までの科学の歴史が物語風に描かれている。楽しく読んでためになる、初心者のための科学読本である。「なぜ、数学や理科を勉強しなければならないんだろう?」こんな疑問にも答えが見つかるはずだ。専門知識のない小・中学生から、理科嫌いで人生を通してきた社会人まで、幅広い読者にとって目からうろこの科学の世界を紹介する。
「BOOKデータベース」より
[目次]
好奇心
おおもとはなにか?
数の魅力
世界でいちばん小さなつぶ
自然を見つめた人-アリストテレス
行動した哲学者たち
発明の父-アルキメデス
知の宝庫-アレクサンドリアの図書館
世界の知恵
聖書と学問〔ほか〕
5 DNAのらせんはなぜ絡まらないのか 中村 桂子 (監修), ニコラス ウェイド (編集),翻訳工房ことだま (翻訳) 翔泳社
わずか500人から始まった人類の起源。線虫とヒトは共通の祖先のDNAをもつ。染色体XとYは何百年も昔は同一のものだった。ヒトは200年生きる遺伝子をもっている。遺伝子研究にはらむ私利私欲の実態。など、ヒトゲノム計画の完成間近、遺伝子の追究で見えてきた生命・寿命・心の正体。
「BOOKデータベース」より
[目次]
第1章 人類の起源を語る遺伝子
第2章 ヒト遺伝子研究裏話
第3章 ゲノミクス最前線
第4章 クローン狂騒曲
第5章 ヒトはいかにしてヒトの形となるのか
第6章 日進月歩!遺伝子治療への道
第7章 ヒトは何歳まで生きられるようになるのか
6 水辺で起きた大進化 カール ジンマー (著), 渡辺 政隆 (翻訳) 早川書房
かつて水辺では、"魚が海から陸へあがる"という進化史上の一大事件が起き、さらに陸にあがった生物のなかから、クジラのように水中生活へと戻っていくものが出現している。この2つの"大進化"がなぜ、どのようにして起こったのかという謎が、進化生物学者たちを長年にわたって悩ませてきた。しかし、近年の分子生物学などにおける長足の進歩が、状況を一新した。魚のひれが指のついた手へと変わっていった経緯や、クジラが何から進化したのかという類縁関係が最先端の研究によって解明され、驚くべき真相が明かされるにいたったのだ。気鋭の科学ジャーナリストが、進化学草創期のエピソードから、今日の研究現場の臨場感あふれるレポートまで、興味のつきないトピックをまじえて綴る、水辺をめぐる変身物語。古生物の在りし日の姿を再現したイラストも多数収録。
「BOOKデータベース」より
[目次]
序章 生命のねじれ
第1章 失われた化石を求めて
第2章 無限の空気中へ
第3章 手の作り方
第4章 ダーウィンの苗木
第5章 海に躍る
第6章 クジラの方程式
第7章 テチス海のほとり
第8章 歩行から遊泳へ
第9章 出航
第10章 大進化の道
7 ヒトはなぜのぞきたがるのか―行動生物学者が見た人間世界 ロバート・M. サポルスキー (著),中村 桂子 (翻訳) 白揚社
のぞき趣味の原点は?男の暴力はホルモンのせい?性の好みは生まれつき?宗教の起源は精神疾患?…斬新な視点から読み解く、人間の謎と不思議。
「BOOKデータベース」より
[目次]
あなたのは大きい?それとも小さい?-性の好みの決まりかた
ヒトはなぜのぞきたがるのか-霊長類はゴシップがお好き
パジャマが駄目になる夜-思春期を迎える体の不思議
生命の測りかた-確率・統計とヒトの心
無謀な若者たち-青年はなぜ家を出ていく
パターンのある安心感-悲しみの癒えかたはみな同じか
悪魔の適性テスト-爆弾魔にどう対処するか
貧者の贈りもの-死体解剖をめぐる悲喜劇〔ほか〕
8 女と男のだましあい―ヒトの性行動の進化 デヴィッド・M. バス (著), 狩野 秀之 (翻訳) 草思社
本書の著者は、世界規模の調査を行ない、愛とロマンスにかかわるすべてを進化心理学の観点から分析する。そして、われわれが無意識のうちに、進化がつくりあげたヒトの性戦略にしたがって行動していることを明らかにする。人間の配偶行動はきわめて多様で複雑だが、いずれの場合でも男女間の摩擦は絶えない。そもそも女と男では求めるものも性戦略も異なるからだ。この事実を理解することこそが、摩擦を軽減し、男女の調和をはかる鍵だという。恋愛観・結婚観が一新する衝撃的な書である。
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[目次]
1 女と男の性戦略
2 女が望むもの
3 男は違うものを望んでいる
4 その場かぎりの情事
5 パートナーを惹きつける
6 ともに暮らす
7 男女間の軋轢
8 破局
9 時間による変化
10 調和をもたらす鍵
9 メス化する自然―環境ホルモン汚染の恐怖 デボラ キャドバリー (著), 井口 泰泉 (監修), 古草 秀子 (翻訳) 集英社
「内分泌かく乱物質」またの名を"環境ホルモン"。現在私たちが日常的に接しているありふれた化学物質の多くが疑われ始めている。環境中に存在して生体に偽のホルモンとして作用するものは、わかっているだけで70種類。すでに世界には8万種類を超える合成化学物質が氾濫している。90年代になって急浮上したこのショッキングな事実を、ベテラン・ジャーナリストの眼でていねいに検証した衝撃のサイエンス・ノンフィクション。
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[目次]
第1章 最初の警告
第2章 パラドックス
第3章 エストロゲンの大海
第4章 第一容疑者
第5章 パンドラの箱
第6章 英国の秘密実験
第7章 増加する容疑者たち
第8章 暴露ルート
第9章 化学物質の宇宙
第10章 「不明確」のカードを操る
第11章 人類の代償
第12章 反応
10 話を聞かない男、地図が読めない女―男脳・女脳が「謎」を解く アラン ピーズ (著), バーバラ ピーズ (著), Allan Pease (原著), Barbara Pease (原著), 藤井 留美 (翻訳) 主婦の友社
男脳の貴女も、女脳の貴殿も、読んだその日から、相手の気持ちが痛いほどわかる!全世界共通の「男と女のバイブル」。
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[目次]
男の気持ちを知りたい貴女に
男の脳はこうなっている!
どうしてなの?男の話しかた
男の空間能力
男の見かた、感じかた
セックスと愛とロマンス
女の気持ちをわかりたい貴方に
女の脳はこうなっている!
なぜなんだ?女の話しかた
女の空間能力
女の見方、感じかた
セックスと愛とロマンス
11 進化と人間行動 長谷川 寿一 (著), 長谷川 真理子 (著) 東京大学出版会
人間もまた進化の産物であるという視点に立つと、人間の行動や心理はどのように捉えなおすことができるだろうか。本書では、最新の進化生物学の知識をもとに、人間の行動や心理を解明するための一つのアプローチを概説する。
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[目次]
第1章 人間の本性の探求
第2章 進化の概念
第3章 遺伝子と行動
第4章 「利己的遺伝子」と「種の保存」
第5章 ヒトの進化
第6章 血縁淘汰と家族の絆
第7章 血縁者間の葛藤
第8章 協力行動の進化
第9章 雄と雌の葛藤-性淘汰の理論と証拠
第10章 ヒトの繁殖と配偶システム
第11章 ヒトの配偶者選択・配偶者防衛
第12章 再び遺伝と環境、学習、文化
12 病気はなぜ、あるのか―進化医学による新しい理解 ランドルフ・M. ネシー (著), ジョージ・C. ウィリアムズ (著), 長谷川 真理子 (翻訳), 青木 千里 (翻訳), 長谷川 寿一 (翻訳) 新曜社
私たちのからだはこんなにもうまくできた構造をしているにもかかわらず、なぜ、病気にかかりやすくさせるような欠陥やもろさを無数に抱えているのだろうか。…進化的アプローチは、この神秘を一連の返答可能な疑問に変えてくれる。
「BOOKデータベース」より
[目次]
病気の神秘
自然淘汰による進化
感染症の徴候と症状
終わりなき軍拡競争
ケガ
毒素-新、旧、いたるところ
遺伝子と病気-欠陥、変わり者、妥協
若さの泉としての老化
進化史の遺産
文明化がもたらした病気
アレルギー
癌
性と繁殖
精神障害は病気か?
医学の進化
13 人はなぜ病気になるのか―進化医学の視点 井村 裕夫 (著) 岩波書店
アレルギー、高血圧、糖尿病。高度に進化した人が、なぜしばしば病気にかかるのだろうか。それは生命進化の過程と深く関わっている。その進化の道筋が遺伝子レベルで明らかになりつつあり、その立場から、病気の成因の理解が可能になってきた。本書では、揺籃期にある進化医学の現状を紹介しながら、感染症、免疫疾患、生活習慣病の成因について、進化の視点からわかりやすく解説する。
「BOOKデータベース」より
[目次]
序章 進化医学とは
第1章 進化の立場から見た感染症
第2章 自己免疫疾患とアレルギー-免疫の高いコスト
第3章 文明と疾患
終章 人はなぜ病気になるのか-進化の立場から
14 人はなぜ感じるのか? ビクター・S. ジョンストン (著), 長谷川 真理子 (翻訳) 日経BP社
本書は、人間の感情の進化に関する冒険物語であり、感情が私たちの脳の働きの中にどのように組み込まれるようになったかを探る。これは、意識、感情、自由意志、学習、記憶、推論、倫理、美意識に関する話であり、過去の歴史の結果、私たちがどれほど大きな潜在的創造力を与えられるようになったかの話である。
「BOOKデータベース」より
[目次]
第1章 日常生活の大いなる幻想
第2章 母なる遺伝子コード
第3章 モンタージュ写真を追え!
第4章 感情モデルはロシア人形のごとく
第5章 感情が子孫に遺伝するためのルール
第6章 情熱の通り道は脳のどこにある?
第7章 鏡よ鏡、世界で一番女らしい顔は誰?
第8章 感情に従うか論理的に生きるか?それが問題だ
第9章 ヒトの進化がもたらした情熱と幻想
15 人が人を殺すとき―進化でその謎をとく マーティン デイリー (著), マーゴ ウィルソン (著), 長谷川 真理子 (翻訳), 長谷川 寿一 (翻訳) 新思索社
だれが、だれを、なぜ殺すのか。世界で初めて、進化心理学による殺人研究。
「BOOKデータベース」より
[目次]
第1章 殺人と人間の本性
第2章 血縁者に対する殺人
第3章 嬰児殺し
第4章 親による現代の子殺し
第5章 親殺し
第6章 殺しの動機は口論と名誉
第7章 殺しはなぜ男で女ではないのか?
第8章 男どうしの対立の論理
第9章 夫婦間の殺し
第10章 殺しへの仕返しと復讐
第11章 殺人者の責任を問う
第12章 殺人をめぐる文化の違い
16 血痕は語る 坂井 活子 (著) 時事通信社
尿、血液からDNAまで、鑑定歴30年の科学警察研究所女性鑑定官が語る事件の数々。
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[目次]
プロローグ 初めての鑑定-科学警察研究所というところ
第1話 歩く血痕
第2話 Rホテル殺人事件
第3話 キメラ
第4話 親子鑑定
第5話 人獣鑑別
第6話 尿斑
第7話 流動血-強姦事件
第8話 性癖-DNA型鑑定の現在
17 科学捜査の事件簿―証拠物件が語る犯罪の真相 (中公新書) 瀬田 季茂 (著) 中央公論新社
探偵は一個の厳密な科学である、とはコナン・ドイルの言葉である。わずかな痕跡も見逃さずに犯罪の真相に迫ろうとする科学捜査は、その時々の難問を解決しながら発展してきた。本書は、捜査の画期的な発展を促した歴史的に有名な犯罪を取り上げ、指紋、筆跡、毒物、白骨、木片、銃痕などの古典的な証拠物件の鑑定から、最新のDNA鑑定、そして昨今のテロ事件に使われたサリン、炭疽菌の分析と同定までを紹介する。
「BOOKデータベース」より
[目次]
1 科学捜査の巨人ベルティヨンの権威と誤鑑定
2 指紋が犯罪捜査の主役になるまで
3 近代的銃器鑑定のあゆみ
4 リンドバーグ愛児誘拐殺人事件の物証鑑定
5 死体の身元確認と復元
6 古典的な毒物から生物化学兵器まで
18 イヴの七人の娘たち ブライアン サイクス (著), 大野 晶子 (翻訳) ソニーマガジンズ
「個人個人が、共通のDNAでつながった近い関係であることを理解すれば、民族差別や偏見、争いや攻撃をなくすことができるだろう」著者ブライアン・サイクス遺伝学の泰斗である著者は、五千年前のヒトの化石からDNAを採取することに成功。それをきっかけに母系でのみ受け継がれるミトコンドリアDNAを解読した。現代欧米人の95%は七人の母に行き着くことが証明されたのである-人類をつなぐこの共通祖先の存在が明らかになるまでの知の格闘と、七人の母たちが海を越え、大地に踏み込んで世界に広がっていくまでの物語を綴ったノンフィクション。
「BOOKデータベース」より
[目次]
きっかけは五千年前に死んだ「アイスマン」の発見
DNAとはどんなものなのか
血液型から遺伝子へ
スペシャル・メッセンジャー
ロシア皇帝とわたし
太平洋の謎
偉大なる航海
最初のヨーロッパ人
最後のネアンデルタール人
狩人か、それとも農民か
不愉快な出来事
チェダー人は語る
男性の遺伝子-アダムの登場
七人の娘たち
第一の娘 アースラ
第二の娘 ジニア
第三の娘 ヘレナ
第四の娘 ヴェルダ
第五の娘 タラ
第六の娘 カトリン
第七の娘 ジャスミン
ホモ・サピエンスは世界へ
自分とは?
19 生命をめぐる冒険―進化・ミーム・コンピュータ 佐倉 統 (著) 河出書房新社
寄生生命体・SF・情報・人工生命-生命とは?人間とは?知の境界を超えて生命と周縁の生命現象に迫るしなやかな思考。
「BOOKデータベース」より
[目次]
第1章 岩明均『寄生獣』をめぐって-寄生生命体の生命観
第2章 ディスプレイに棲み増殖する「生命」
第3章 生命へのアプローチ
第4章 フィクショナル・サイエンスの扉を開くもの
第5章 生命という情報の海
第6章 SALTの時代-柔らかな知の共有
20 脳+心+遺伝子VS.サムシンググレート―ミレニアムサイエンス 人間とは何か 養老 孟司 (著), 茂木 健一郎 (著), 村上 和雄 (著), 竹内 薫 (著) 徳間書店
地球生命35億年のタイムカプセル「DNA」のヴィジョンさえも乗り超えて、人類の脳はどこまで進化し続けるのか-!?その脳を駆り立て、DNAの暗号を書いた「サムシンググレート」の存在とは-!?生命の究極の目標を見据えた、かつてなきサイエンス・トーク。
「BOOKデータベース」より
[目次]
第1部 ミレニアム・サイエンス 人間とは何か(サムシンググレート-遺伝子を超える存在について
ミレニアム・サイエンス-クオリアは心の暗号を解く
遺伝子の言葉で語るか脳の言葉で語るか
脳×クオリア×サムシンググレート)
第2部 ナイトサイエンスの世界へようこそ-本当の「私」をつかまえる未来への旅
第3部 科学+哲学+文学-脳のクオリアと志向性ですべてが語れるじゃないか
第4部 多様性のサイエンス-脳+自然+都市の論理
21 マッチ箱の脳(AI)―使える人工知能のお話 森川 幸人 (著) 新紀元社
人工知能って、なんでしょう。SF映画に登場する、ロボットの脳ミソ?宇宙旅行をナビゲートしてくれる万能コンピュータ?いえいえ、人工知能は、もっと身近なところにあります。お天気予報からテレビゲームまで、実にさまざまな分野ですでにたくさん使われているのです。しかし、この人工知能、いったいどんな仕組みで動いているのでしょう。コンピュータも数学も苦手なあなたには、無縁のものだ、と思いますか?それでは、ちょっとそこにあるマッチ箱を使って「ちゃんと考える人工知能」を作ってみましょうか。その、小さなマッチ箱を原点に、将来、人類を、地球を救うかもしれない人工知能が作れたら、素敵だとは思いませんか。
「BOOKデータベース」より
[目次]
遺伝的アルゴリズム
コンピュータの中の遺伝子、GA
マッチ箱で作るGA
RPGのモンスターを作る
アストロノーカというゲーム
ニュートラルネットワーク
ヒトの脳から生まれたAI
マッチ箱で作るNN
ラブテスターを作る
がんばれ森川君2号〔ほか〕
22 養老孟司・学問の挑発―「脳」にいどむ11人の精鋭との論戦 日経サイエンス編集部 (編集) 日本経済新聞社
理と知をそなえた教養世界へ!逞しく才気あふれる若き科学者と現代を鋭く見通す養老教授との瑞々しいバトル。脳科学は新しい"宇宙"へ突入する。
「BOOKデータベース」より
[目次]
1 脳にせまる機械(コンピューターに生物はつくれるか
小脳に知の原点をさぐる
欲望をもつコンピューター
コンピューターの人間らしさとは)
2 多様性にあふれた脳(カオスで脳をさぐる
バーチャルリアリティーの見果てぬ夢
脳が紡いだ言葉の世界
視覚から覗く心の不思議)
3 脳と心の正体(心がやどる場所
脳は複雑さを好まない
脳の最終的な記述は可能か)
23 「神」に迫るサイエンス―BRAIN VALLEY研究序説 瀬名 秀明 (著), 佐倉 統 (著), 山田 整 (著), 澤口 俊之 (著), 金沢 創 (著), 志水 一夫 (著) 角川書店
『BRAIN VALLEY』はどこまで現実なのか?あらゆる最先端科学によって、脳・心・神に迫った話題作を、各分野のスペシャリストが独自の立場から案内。科学と文学の境界を越え、新時代の"小説"を宣言した傑作を彩る数々の謎が、いま、解き明かされる。
「BOOKデータベース」より
[目次]
脳科学からの『BRAIN VALLEY』ガイド-脳進化、脳内分子、感情、そして臨死体験を中心にして
人工生命-カントの思想という生命体あるいは、文学によって科学をすることは可能か?
霊長類学-チンパンジーはことばをしゃべるか?そして死の観念をもつか?
脳型コンピュータ-本当の意味で賢いコンピュータを目指して
UFO再入門・序章-誤解だらけのUFO情報
臨死体験-新たな脳科学を切り拓く
24 大人のための徹底!ロボット学―最新テクノロジーから、ロボカップまで 北野 宏明 (著) PHP研究所
ロボットがワールド・カップの夢を見る!人間よりも強い、サッカー・ロボットチームは作れるのか、「ロボット救助隊」が活躍する日は近いのか?"世界の頭脳"が描く、日本初・本格的ロボット入門書。
「BOOKデータベース」より
[目次]
第1章 ロボット新時代がはじまった
第2章 ロボカップの挑戦
第3章 ロボット救助隊は実現する
第4章 見る、感じる、動くロボットのメカニズム
第5章 とるべき行動を学習するロボット
第6章 世代交代でロボットが進化する
第7章 21世紀、ロボットと共生する未来
第8章 自律型ロボット技術の危険性
第9章 ロボットデザイン
第10章 ロボカップと教育
最終章 21世紀、新しい技術よ現れよ!
25 天才と分裂病の進化論 デイヴィッド ホロビン (著),金沢 泰子 (翻訳) 新潮社
人類が知性を獲得したメカニズムとはなにか?進化の過程で分裂病が果たしてきた役割とは?天才を創り出す脳の神秘と可能性を、英国分裂病協会顧問の著者が大胆に解き明かすサイエンス・ノンフィクション。
「BOOKデータベース」より
[目次]
「見てパパ、牛の絵よ」
「人間は猿か天使か…」
骨、石器、遺伝子
アダムとイヴはどうやって脳を得たか
脳、尻、胸
無限の神秘
「正気を失った悪いひと、知り合うのは危険…」
「思うに、この国の半分は心病み、残りも正気とはいえない」
「ああヴィヨン、どうしようもない物狂い、陽気なならず者、我が兄弟…」
「人生の熱病の苦しみもさり、彼は安らかに眠る」
「ただ結び合わせよ…」
「絶え間なく回りつづける変化の車輪。この世のすべてを支配する…」
「神は誰を滅ぼしたもう?『創り』たもう?初めに心病める者あり」
「悪魔のひそむ小さな農場、地球」
「暗い悪魔のような工場」
「天才はたしかに狂気とともにある…」
「人は生きんがために食うべきにして…」
二一世紀にむけて
26 共感覚者の驚くべき日常―形を味わう人、色を聴く人 リチャード・E. シトーウィック (著), 山下 篤子 (翻訳) 草思社
ものを食べると、指先に形を感じる。音を聴くと、色が見える-。一〇万人に一人という、この共感覚をもつ人たちは、まったく正常に暮らしており、本人が告白しない限り共感覚者かどうか見分ける方法はない。それどころか、共感覚者は特異な記憶能力を発揮することさえある。また、カンディンスキーやナボコフなど、共感覚のある芸術家も多く、その作品に影響をおよぼしているという。共感覚者の脳のなかでは、いったい何が起きているのだろうか。本書は、共感覚者の脳を研究しはじめた神経科学者が、やがて脳科学最大の謎である「意識」の正体へと迫っていく、たぐいまれな探究の書である。
「BOOKデータベース」より
[目次]
第1部 ある医学ミステリー(チキンのとがりが足りない-一九八〇年二月十日
裏がえしの世界
神経科医ができあがるまで-一九五七年、地下室で
正しい脳科学入門
「科学的とは思えないな」-一九七七年と一九七八年の冬 ほか)
第2部 情動の重要性についてのエッセイ(人間原理
ランチサービスと想像力
意識は情動の一種
人工知能の限界
さまざまな知 ほか)
27 ねこは青、子ねこは黄緑―共感覚者が自ら語る不思議な世界 パトリシア・リン ダフィー (著), 石田 理恵 (翻訳) 早川書房
共感覚とは、文字に色が見える、音に手ざわりを感じる、痛みから不思議な映像が浮かぶなど、五感のうち二つの感覚が同時に働く、奇妙な知覚様式である。ランボー、ナボコフ、スクリャービンなど、多くの作家や音楽家、画家も持っていたといわれながら、医学的にも未知の部分が多い。自ら希少な共感覚者である著者が、その特異な視点から、多くの人には想像もつかないような、共感覚者ならではの驚くべき体験や、そのしくみを解明しようと独自に行なった探究について綴った、画期的な手記。
「BOOKデータベース」より
[目次]
五十匹の青いネコをパパへ
父のために描いた色彩豊かな単語の数々
成長過程の子どもたちと共感覚
歯医者で出会った共感覚
共感覚芸術家キャロル・スティーンと知り合う
生存競争を生き抜く知覚
作曲家マイケル・トーキーと音楽の色
マルシア・スミラックの共感覚的カメラ・ペインティング
符号化は人それぞれ
さまざまな知能
一年は色鮮やかな十二枚の四角形
共感覚・イン・サイバースペース
28 奇妙な論理〈1〉―だまされやすさの研究 (ハヤカワ文庫NF)、奇妙な論理〈2〉なぜニセ科学に惹かれるのか (ハヤカワ文庫NF) マーティン ガードナー (著), 市場 泰男 (翻訳) 早川書房
「相対論は嘘である」「進化などなかった」「虹彩を見れば病気がわかる」など、壮大な科学理論から健康上の身近な問題まで、奇妙奇天烈な説を標榜する者は跡をたたない。なぜそれらにたやすく騙されるのか?世に蔓延する擬似科学の驚くべき実態を、科学解説書の第一人者がシニカルかつユーモアあふれる筆致で描く。「トンデモ科学を批判的に楽しむ」態度の先駆を成す不朽の名著。
「BOOKデータベース」より
[目次]
科学の名において-擬似科学と奇人のプロフィル
平たい大地、中空の地球-地球空洞説の周辺
地球をゆるがした怪星たち-聖書の奇跡の「天文学的」裏づけ
くたばれアインシュタイン-相対論の揚足とり
地質学対創世記-進化論への抵抗
憎悪を煽る人々-人種差別の「科学的」基礎
医療の四大宗派-同種療法、自然療法など
食物のあぶく流行-断食からハウザー食まで
オルゴン理論-オルガスムと宇宙論
ダイアネティックス-出生前記憶と精神治療
ESPとPK-ラインの実験の問題点
冷静に考えれば正気の沙汰でないニセ科学には、一種抗いがたい魅力がある。でなければ、人がここまで簡単に騙されるはずがない…性にまつわる常軌を逸した諸理論や、エセ医師を儲けさせるだけの「奇跡の医療機器」、ピラミッドに秘められた数字が語る、神秘と欺瞞に満ちた聖書考古学など、偽物とわかっていても面白すぎて目をとめずにいられない擬似科学的話題を網羅、各個撃破する名作第2弾。
「BOOKデータベース」より
[目次]
円盤狂時代の開幕-異星人が地球を見張ってる?
占い棒と占い振子-地下水や石油、病気や性別もピタリ
生命をつくり出す人々-現代のホムンクルス
ルイセンコの勝利と敗北-科学が権力にすり寄るとき
アトランティスとムー-「失われた大陸」の魔力
ピラミッドの神秘-数字が未来を予言する
奇跡の医療機械-えせ医師たちのボロもうけ
めがねを捨てろ!-オルダス・ハクスリーもだまされた近眼治療
奇妙な性の理論-男女児の産み分け、若返り、保留性交など
一般意味論とサイコドラマ-精神治療のわき道
骨相学から筆跡学まで-性格判断のいろいろ
29 脳はいかにして“神”を見るか―宗教体験のブレイン・サイエンス アンドリュー ニューバーグ (著), ヴィンス ローズ (著), ユージーン ダギリ (著), 茂木 健一郎 (翻訳) PHPエディターズグループ
祈りと座禅のピーク、神話誕生の瞬間、厳粛な儀式がもたらす効果…宗教のリアリティーを脳神経学が究明する。
「BOOKデータベース」より
[目次]
第1章 神の写真?-信仰の生物学序説
第2章 脳の構造-知覚の科学
第3章 脳のアークテクチャ-脳から心が生まれるしくみ
第4章 神話の創造-物語や信仰を生みだす力
第5章 宗教儀式の発生-実体化した意味
第6章 瞑想時の脳をさぐる-脳科学と進化論から
第7章 宗教の起源-消えない名案
第8章 現実よりもリアル?-絶対者を求める心
第9章 神はなぜ消えないのか-神のメタファーと科学の神話
30 疑似科学と科学の哲学 伊勢田 哲治 (著) 名古屋大学出版会
占星術、超能力研究、東洋医学、創造科学……これらはなぜ「疑似科学」と言われるのだろうか。はたして疑似科学と科学の間に線は引けるのだろうか。科学のようで科学でない疑似科学を考察することを通して、「科学とは何か」を解き明かしてゆくユニークで真っ当な科学哲学入門。
(出版社より)
序 章
第1章 科学の正しいやり方とは?
—— 創造科学論争を通して
1 創造科学のしぶとさ
2 帰納と反証
3 創造科学と進化論の比較
第2章 科学は昔から科学だったのか?
—— 占星術と天文学
1 占星術と科学の微妙な関係
2 蓄積的進歩からパラダイム論へ
3 科学の変化と疑似科学
第3章 目に見えないものも存在するのか?
—— 超能力研究から
1 超心理学とは何か?
2 科学的実在論と反実在論
3 超能力なんかなくても超心理学はできるのか?
第4章 科学と疑似科学と社会
—— 代替医療を題材に
1 代替医療と機械論的世界観
2 科学社会学と相対主義
3 合理主義からの相対主義批判と社会への影響
第5章 「程度」 の問題
—— 信じやすさの心理学から確率・統計的思考法へ
1 信じやすさの心理学
2 統計的に有意とは?
3 「程度」 思考の有用性
終 章
31 睡眠障害 (講談社現代新書) 井上 昌次郎 (著) 講談社
ストレス性の不眠症からナルコレプシー、金縛り、睡眠時無呼吸症候群まで-日本人の五人にひとりが悩む不眠と過眠の原因を探り、治癒への道すじを考える、はじめての試み。
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[目次]
1 現代人は睡眠不足に悩んでいる
2 まず、睡眠の基本を知ろう
3 睡眠障害とはなにか
4 睡眠障害の原因は体内にあるらしい
5 睡眠障害の原因は体外にあるらしい
6 睡眠障害の原因は生活リズムにあるらしい
7 睡眠障害の原因は眠ることにあるらしい
8 睡眠障害の原因は、ほかの病気にあるらしい
9 ほかにも、いろいろな睡眠障害があるらしい
32 ヒトはなぜ、夢を見るのか (文春新書) 北浜 邦夫 (著) 文藝春秋
ヒトはなぜ、夢を見るのか。われわれは一日に八時間ほど眠り、その間九十分ほど夢を見る。七十五年生きるとすると、二十五年間眠り、五年間夢を見ることになる。「なぜ眠り、なぜ夢を見るのか」という問い、それは「なぜ目覚め、なぜ生きるか」という問いと同じほどの意味を持つ。「脳」という劇場の舞台で毎夜演じられるドラマは、いったい何の役に立つのか。
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[目次]
第1章 睡眠と夢の人類史
第2章 地球の自転,公転とともに
第3章 睡眠は進化する
第4章 睡眠と覚醒-脳で何が起きているか
第5章 夢の発生
第6章 新・夢判断
第7章 夢は何の役に立つのか?
33 快適睡眠のすすめ (岩波新書) 堀 忠雄 (著) 岩波書店
快い眠りは健康で充実した生活の必要条件だ。しかし今日、睡眠不満を訴える人はひじょうに多い。なぜ不十分になるのか、快適睡眠のために何をすべきなのか。眠気のリズムを知り、それにうまく合わせることはもちろん、昼間の過ごし方も大切だ。リズムを乱しておこる障害や、効果抜群の昼寝とおやつ、サバイバル睡眠法も紹介。
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[目次]
1 眠りのメカニズム
2 眠りにはリズムがある
3 眠りには個人差がある
4 リズムが乱れると
5 サバイバル睡眠法
6 昼寝の効用
7 睡眠環境を工夫する
8 世代別改善ポイント
34 銃・病原菌・鉄〈上巻〉〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎 ジャレド ダイアモンド (著), 倉骨 彰 (翻訳) 草思社
なぜ人間は五つの大陸で異なる発展をとげたのか?人類史の壮大なミステリーに挑んだ話題の書!ピュリッツァー賞、コスモス国際賞受賞。
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[目次]
プロローグ ニューギニア人ヤリの問いかけるもの
第1部 勝者と敗者をめぐる謎(一万三〇〇〇年前のスタートライン
平和の民と戦う民との分かれ道
スペイン人とインカ帝国の激突)
第2部 食料生産にまつわる謎(食料生産と征服戦争
持てるものと持たざるものの歴史
農耕を始めた人と始めなかった人
毒のないアーモンドのつくり方 ほか)
第3部 銃・病原菌・鉄の謎(家畜がくれた死の贈り物)
なぜアメリカ先住民のほうが逆に旧大陸を征服できなかったのか?各大陸の住民の運命を決めたものとは?ピュリッツァー賞、コスモス国際賞受賞。
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[目次]
第3部 銃・病原菌・鉄の謎(承前)(文字をつくった人と借りた人
発明は必要の母である
平等な社会から集権的な社会へ)
第4部 世界に横たわる謎(オーストラリアとニューギニアのミステリー
中国はいかにして中国になったのか
太平洋に広がっていった人びと
旧世界と新世界の遭遇 ほか)
エピローグ 科学としての人類史
35 チンパンジーの心 (岩波現代文庫) 松沢 哲郎 (著) 岩波書店
チンパンジーは道具を使い、利他的行動をし、仲間同士で駆け引きや欺くこともする。ことばを習得させると、物の形や色、数などに深い認識をもつことも明らかになった。長期の観察からチンパンジーの心と認識の世界を考察し、もっともヒトに近い存在の探究を通して、人間の理解をも深める比較認知科学の試み。
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[目次]
1 野生チンパンジーの世界(チンパンジーの生態
他人を助ける ほか)
2 他者とのかけひき(社会的な知能
宝探しゲーム ほか)
3 認識の発達をくらべる(比較の視点
ヒト・チンパンジー・ニホンザル ほか)
4 ことばをおぼえたチンパンジー(ことばと数の認識
ことばの教育 ほか)
5 チンパンジーから見たヒト(アイ・プロジェクトの展開
文化の研究の展望 ほか)
36 ヒトに最も近い類人猿ボノボ フランス・ドゥ ヴァール (著), 加納 隆至 (監修), 藤井 留美 (翻訳) TBSブリタニカ
"戦いより愛を"セックスで争いを回避するサル、ボノボのすべて。霊長類研究の英才が、世界中の最新研究成果をまとめて紹介。野生動物写真の第一人者が捉えた衝撃の写真50点を含め、100点以上の写真・図版を収録。
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[目次]
第1章 最後の類人猿-ボノボの発見
第2章 戦うサルと平和を好むサル-チンパンジーとボノボ
第3章 アフリカ大陸の懐深くに-ボノボの生態
第4章 愛の女神から生まれたサル-ボノボのセックス
第5章 父性はどこへ-ボノボ社会と人間社会
第6章 相手を気づかうサル-ボノボの感応力
エピローグ-ボノボの現在と未来
37 サルとすし職人―「文化」と動物の行動学 フランス ドゥ・ヴァール (著),西田 利貞 (翻訳), 藤井 留美 (翻訳) 原書房
『政治をするサル』『仲直り戦術』『利己的なサル、他人を思いやるサル』などの著作で知られる動物行動学の奇才フランス・ドゥ・ヴァールの最新刊。人間の善良さから東洋哲学、動物の擬人化から美的感覚、科学における理論の役割からニホンザルのイモ洗いまで、さまざまな話題を盛り込みながら「文化」をキーワードに、人間と動物の垣根を乗りこえる話題作。
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[目次]
第1部 文化の色眼鏡-私たちはほかの動物をどう見ているか(全動物-子ども時代のお守り、そして擬人化への過剰な恐れ
導師たちの末路-シルバーバックが邪魔者になるとき
ボノボとイチジクの葉-ピューリタン的風景のなかの霊長類ヒッピーたち
アニマル・アート-コンゴの絵を壁に飾りますか?)
第2部 文化とは何か-それは自然のなかに存在するのか(富士山を予想する-サルがイモを洗う幸島を訪ねて
最後のルビコン川-動物も文化を持てるのか?
くるみ割り人形組曲-自然のなかで文化を当てにする
文化的な自然(カルチュラル・ナチュラル)-お茶とチベットザル)
第3部 人間の本質-自分をどんな風に見ているか(自尊心のある類人猿-エイブラハム・マズローと力のタブー
思いやれる者が生きのこる-利己的な遺伝子と利己的でない犬について
二元論をぶっとばせ!-人間の善性をめぐる二〇〇〇年の議論)
エピローグ リスのジャンプ
38 グルメなサル香水をつけるサル―ヒトの進化戦略 (講談社選書メチエ) 上野 吉一 (著) 講談社
「食探し」は脳を発達させ、「匂い」はコミュニケーションをもたらす。ヒトはなぜ一日に多種の食べ物を求めるのか?自分とは異なる「匂いの遺伝子」を好むのはなぜか?味覚・嗅覚の最新研究がサルからヒトに至る進化を捉えなおす。
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[目次]
第1章 霊長類とは何か
第2章 グルメなサル-ヒトの採食戦略
第3章 香水をまとうサル-ヒトの繁殖戦略
第4章 感覚の序列化
第5章 嗅覚・味覚から見た世界
39 生き物をめぐる4つの「なぜ」 (集英社新書) 長谷川 真理子 (著) 集英社
発光生物は何のために光るのか。雄と雌はなぜあるのか。角や牙はどう進化したのか…。生物の不思議な特徴について、オランダの動物行動学者ニコ・ティンバーゲンは、四つの「なぜ」に答えなければならないと考えた。それがどのような仕組みであり(至近要因)、どんな機能をもっていて(究極要因)、生物の成長に従いどう獲得され(発達要因)、どんな進化を経てきたのか(系統進化要因)の四つの要因である。これらの問いに、それぞれ異なる解答を用意しなければならない。本書は、雌雄の別、鳥のさえずり、鳥の渡り、親による子の世話、生物発光、角や牙、ヒトの道徳という、生物の持つ不思議な特徴について、これら四つの要因から読み解くことを試みる。知的好奇心あふれる動物行動学入門。
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[目次]
はじめに 四つの「なぜ?」ということ
第1章 雄と雌
第2章 鳥のさえずり
第3章 鳥の渡り
第4章 光る動物
第5章 親による子の世話
第6章 角と牙
第7章 人間の道徳性
40 都市動物たちの逆襲―自然からの警告 小原 秀雄 (著) 東京書籍
本書は、日本の都市における様相を中心に動物の新しい動態を述べて、人間による動物界の再編成を明らかにする。
「BOOKデータベース」より
[目次]
第1章 東京が生んだ、すきまの生態系
第2章 都市鳥たちの新勢力図
第3章 都市とヒトを利用する外来動物たち
第4章 都市生活を謳歌する外来動物たち
第5章 ヒトと動物の都会的な関係
41 昆虫と気象 (気象ブックス) 桐谷 圭治 (著) 成山堂書店
バッタの大群はなぜ発生するの?洪水や干ばつなどの環境変化と虫たちの関係は?気象を利用しながら、きびしい自然を生き抜いている昆虫の生活をのぞいてみよう。
「BOOKデータベース」より
[目次]
第1章 虫たちと気象(二つの顔をもつバッタ
日本に定着できない密航者-トビイロウンカとセジロウンカ
病害虫発生予察事業と気象要因 ほか)
第2章 虫たちと温度(体温調節
各種の限界温度の防除や分布予測への利用
積算温度法則 ほか)
第3章 地球温暖化と昆虫(地球温暖化の兆し
温暖化は速いスピードで進んでいる
昆虫の北上の証拠 ほか)
42 飛行機に乗ってくる病原体―空港検疫官の見た感染症の現実 (角川oneテーマ21) 響堂 新 (著) 角川書店
マラリア、黒死病、狂牛病、エボラ…国境を越えての病気の移動は、まさに「いまここに存在する危機」だ。元・空港検疫官が警鐘する、恐ろしい現実がここにある。
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[目次]
第1章 越境する昆虫たち
第2章 貨物に紛れ込んでやってくる小動物たち
第3章 食糧輸入大国の抱える難題
第4章 ペットや研究用の動物にも危険が潜んでいる
第5章 海外旅行の落とし穴
第6章 病原体から身を守るために
43 虹の解体―いかにして科学は驚異への扉を開いたか リチャード ドーキンス (著), 福岡 伸一 (翻訳) 早川書房
『利己的な遺伝子』で科学界を震撼させたドーキンスは本書において、彼のホームグラウンドである生物学・進化学から脳科学・ゲノムサイエンス・認知心理学、はては物理学・宇宙論を縦横に援用し、科学がはらむ"センス・オブ・ワンダー"をさまざまな側面から解剖する。そこに浮かびあがるのは、ヒトとは何か、どのようにして生まれたか、という最終的な問いへの答であった…天才ドーキンスにしか書き得なかった究極の科学啓蒙書、待望の邦訳。
「BOOKデータベース」より
[目次]
日常性に埋没した感性
客間にさまよいいった場違いな人間
星の世界のバーコード
空気の中のバーコード
法の世界のバーコード
夢のような空想にひたすら心を奪われ
神秘の解体
ロマンに満ちた巨大な空虚
利己的な協力者
遺伝子版死者の書
世界の再構成
脳の中の風船
44 ダーウィン・ウォーズ―遺伝子はいかにして利己的な神となったか アンドリュー ブラウン (著), 長野 敬 (翻訳), 赤松 真紀 (翻訳) 青土社
現代の進化理論は「人間」の意味をどのように変えてきたのか。利己的遺伝子をめぐるドーキンス派vs.グールド派の白熱の攻防から見えてくる新たな進化論的人間観とは。政治、倫理、思想的問題もふまえ、遺伝子研究/社会生物学の最前線に迫る。
「BOOKデータベース」より
[目次]
1章 ある利他主義者の死
2章 利己的な遺伝子の誕生
3章 昆虫学者のマキャヴェルリ
4章 博物館のマルクス主義者
5章 利己主義の諸型
6章 原始の戦い
7章 社会生物学の復活
8章 ミーム登場
9章 そしてミームはのさばらり広まられり
10章 複製だけでは十分ではない
45 科学者の熱い心―その知られざる素顔 (ブルーバックス) ルイス ウォルパート (著), アリスン リチャーズ (著),青木 薫 (翻訳), 近藤 修 (翻訳) 講談社
何が彼らを衝き動かしたか!?ノーベル賞受賞者をはじめとする一流研究者23人の内面に迫るインタビュー。
「BOOKデータベース」より
[目次]
情熱と頭脳-素顔の科学者たち
汚れたヒーローたち-カール・ジェラッシ(化学者)
サナダムシのダンス-ロアルド・ホフマン(理論化学者)
かけ離れた世界-ジャレド・ダイアモンド(生理学者、進化生物学者)
どこまでも高く-リーロイ・フード(バイオテクノロジスト)
臨床の科学-サー・デーヴィッド・ウェザーオール(臨床医、分子生物学者)
流れに身を任せて-サー・ジェイムズ・ライトヒル(応用数学者)
心を解き放って-ジェイムズ・ラヴロック(化学者)
心の庭園-ピーター・ミッチェル(生化学者)
さすらいの科学者-ジョン・ケアンズ(分子生物学者)〔ほか〕
46 新世紀未来科学 金子 隆一 (著) 八幡書店
新世紀を迎えた現在-最先端科学、そして予想される未来科学のテクノロジーは、20世紀のSF文学によってすべて語り尽くされていると言っても過言ではない。本書は、SFという人類の文化的資産を再検証、それらに登場する科学技術をジャンル別に通観し、未来科学の展望を語るものである。併せて、実際の最先端科学がどこまでSFに追いついているのか、という疑問にも答える。SF(空想科学)と科学の境界線が曖昧な現在、誰もが待ち望んだ書である。
「BOOKデータベース」より
[目次]
第1章 宇宙開発
第2章 医学
第3章 生命科学
第4章 コンピュータ/ロボット工学
第5章 情報/通信
第6章 エネルギー
第7章 環境
第8章 ファーアウト物理
47 「異脳」流出―独創性を殺す日本というシステム 岸 宣仁 (著) ダイヤモンド社
創造力を発揮するために今の日本に欠けているものは何か。なぜ日本人にノーベル賞は少ないのか。外国で活躍する研究者たちはなぜ日本に帰りたがらないのか。七人の「異脳」たちの足跡をたどり、その独創性の源を探る。
「BOOKデータベース」より
[目次]
第1章 日本を捨てた「青色の職人」-中村修二(カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授)
第2章 カーボンナノチューブでナノテクの世紀を拓く-飯島澄男(NEC基礎研究所主席研究員)
第3章 タンパク質の美学を追うポストゲノムの旗手-伊倉光彦(トロント大学教授)
第4章 細胞のコトバを運ぶ新規物質を追い求める-柳沢正史(テキサス大学サウスウエスタン・メディカルセンター教授)
第5章 独自に開発した技術でクローン研究に挑む-柳町隆造(ハワイ大学医学部教授)
第6章 世界の目を環境に向けた地球温暖化予測の先駆者-真鍋淑郎(前地球フロンティア研究システム領域長)
第7章 ノーベル経済学賞に最も近づいた日本人-雨宮健(スタンフォード大学教授)
48 ノーベル賞の100年―自然科学三賞でたどる科学史 (中公新書) 馬場 錬成 (著) 中央公論新社
ノーベル賞は、一九〇一年に、物理学、化学、生理学・医学、文学、平和の五分野で始まったが、中でも自然科学の三分野の受賞者とその業績は、二〇世紀の科学の歴史そのものである。この一〇〇年間に世界の科学はどう変化してきたのか。本書は、ドイツの時代からアメリカの時代へ、基礎科学から応用科学へと移りゆく足跡をたどりながら、賞の未来を展望するものである。あわせて、日本人科学者にまつわる秘話も紹介。
「BOOKデータベース」より
[目次]
第1章 ノーベル賞の変遷
第2章 ノーベル賞候補になっていた日本人
第3章 自然科学分野で受賞した日本人
第4章 ノーベル賞の創設と歴史
第5章 二〇世紀は物理学の世紀だった
第6章 病気との闘いの歴史とノーベル賞
第7章 二〇世紀最大の発見から分子生物学の誕生
第8章 二〇世紀のノーベル賞から未来のノーベル賞へ
49 独学の時代―新しい知の地平を求めて 米本 昌平 (著) NTT出版
勝ち馬に乗らない、大勢に迎合しない、一人で考え抜く。民間在野から、時代を射抜くシャープな研究を次々世に問うてきた著者の半自伝的学問論。
「BOOKデータベース」より
[目次]
第1章 大学紛争とヒマラヤ
第2章 分子生物学批判と目的論
第3章 『生気論史』から抽象生物学へ
第4章 証券会社調査部とドリーシュと
第5章 オイルショックと生物学史
第6章 真理探究権に生きる
第7章 生命科学研究所へ
第8章 自然の懐胎 米本 昌平 (著) NTT出版
50 検証・なぜ日本の科学者は報われないのか サミュエル コールマン (著),岩舘 葉子 (翻訳) 文一総合出版
日本の科学者を新たな視点で描き出している本書は、科学者のキャリア形成のプロセスと組織の構造の問題を実地に検分し、科学者の創造力と野心を圧迫するシステムの全体像を浮かび上がらせる。科学界の流動性、大学と政府研究機関の現状、科学者としろうと管理者の確執、女性科学者の立場といった諸問題が分析される。
「BOOKデータベース」より
[目次]
第1章 はじめに
第2章 大学の現状
第3章 政府直属の研究機関
第4章 蛋白工学研究所
第5章 大阪バイオサイエンス研究所と新たなキャリア・パターン
第6章 OBIに科学者と官僚の関係を見る
第7章 性
第8章 変革をはばむもの
第9章 日本人は特別なのか?
51 「科学者の楽園」をつくった男:大河内正敏と理化学研究所 (河出文庫) 宮田親平 (著) 河出書房新社
大河内正敏所長の型破りな采配のもと、鈴木梅太郎、仁科芳雄、湯川秀樹、朝永振一郎、寺田寅彦、武見太郎ら傑出した才能が集い、「科学者の自由な楽園」と呼ばれた理化学研究所。科学史上燦然たる成果を残した理研の草創から敗戦まで、その栄光と苦難の道のりを描き上げる傑作ノンフィクション。
「BOOKデータベース」より
[目次]
ロンドンの邂逅
国民科学研究所を
危機
「明治天皇のお膝」
合成酒の匂い
理研の三太郎
ねえ君、不思議とは思いませんか?
理研コンツェルン
科学者の自由な楽園
殿様と少年
ケンカ太郎
ニ号研究
カタストロフ
原子力とペニシリン
大輪の花
52 科学者の自由な楽園 (岩波文庫) 朝永 振一郎 (著), 江沢 洋 (編集) 岩波書店
京都に転校し「よくメソメソ泣いていた」病気がちの少年時代。大学は出たけれど、疲労困憊し劣等感にとりつかれていたころ出会う生涯の恩師。自身、けっして平坦ではなかったという、その道程が、感性の豊かな、思いやりの深い、ひとりの物理学者を生むことになった。ここに収められた随筆、講演、紀行文の随所に、その温かな眼差しが感じられる。
「BOOKデータベース」より
[目次]
いま・むかし(父
京都と私の少年時代 ほか)
学ぶ(好奇心について
物理学あれやこれや ほか)
わが師・わが友(わが師・わが友
仁科先生 ほか)
楽園(研究生活の思い出
科学者の自由な楽園 ほか)
紀行(北京の休日
ソ連視察旅行から ほか)
53 行為と妄想 わたしの履歴書 (中公文庫) 梅棹 忠夫 (著) 中央公論新社
妄想が先行していたからこそ、行為が成立する。すべての探険と学究の糸口は妄想からはじまるのである-。国立民族学博物館初代館長が初めて綴った、思索と行動の道幾すじ。日本経済新聞連載「私の履歴書」に大幅加筆。
「BOOKデータベース」より
[目次]
幼年のころ
山への目ざめ
探検隊の見習士官
モンゴル行
戦後の生活
比較文明論への旅だち
アジアからアフリカへ
京都大学にかえる
ヨーロッパと万国博
博物館づくり
公私多忙
文化開発のプランニング
世界体験
老年の波乱
老後のくらし
54 寺田寅彦は忘れた頃にやって来る (集英社新書) 松本 哉 (著) 集英社
寺田寅彦は実験物理学者にして文筆家。「天災は忘れた頃にやって来る」という格言を吐き、一方で多数の科学エッセイを書いて大衆の心をつかんだ。茶わんの湯、トンビと油揚、金米糖といった身近な話題を通して、自然界のぞっとするような奥深さを見せつけてくれたのである。明治に生まれ、昭和に没したが、その鋭く豊かな着想は永遠のものであり、混迷の二一世紀にあって、あらためて注目されることを願う。夏目漱石、正岡子規といった文学者との交流も懐かしい。高知、熊本、東京にまたがる生涯と魅力的な人物像を追う。
「BOOKデータベース」より
[目次]
1 寺田寅彦は忘れた頃にやって来る
2 赤門教授のステイタス
3 小説に描かれた寺田寅彦
4 一生つづく「電車の混雑」
5 随筆家としての出発
6 大地震の体験
7 科学の花園
8 物理学を志願した頃
9 ゆかりの地・熊本と高知
55 月面に立った男―ある宇宙飛行士の回想 ジーン サーナン (著),浅沼 昭子 (翻訳) 飛鳥新社
犠牲、死と背中合わせの日常、そして栄光。「月に降り立つ」という夢のために生きた宇宙飛行士の波瀾万丈の生き様を綴った、痛快な自伝。
「BOOKデータベース」より
[目次]
発射台での火災事故
葬送
尼僧から買ってきた子
黄金の翼
白い天使たち
二人のジェパード海軍中佐
NASAからの電話
宇宙飛行士の住む街
宇宙服
墜落事故〔ほか〕
56 ロケットボーイズ〈上〉・〈下〉 ホーマー・ジュニア ヒッカム (著), 武者 圭子 (翻訳) 草思社
1957年、ソ連の人工衛星スプートニクが、アメリカの上空を横切った。夜空を見上げ、その輝きに魅せられた落ちこぼれ高校生四人組は考えた-このままこの炭鉱町の平凡な高校生のままでいいのか?そうだ、ぼくらもロケットをつくってみよう!度重なる打ち上げ失敗にも、父の反対や町の人々からの嘲笑にもめげず、四人はロケットづくりに没頭する。そして奇人だが頭のいい同級生の協力も得て、いつしか彼らはロケットボーイズと呼ばれて町の人気者に。けれど、根っからの炭鉱の男である父だけは、認めてくれない…。のちにNASAのエンジニアになった著者が、ロケットづくりを通して成長を遂げていった青春時代をつづる、感動の自伝。
「BOOKデータベース」より
[目次]
1 コールウッド
2 スプートニク
3 母
4 父
5 クウェンティン
6 バイコフスキーさん
7 ケープ・コールウッド
8 基地の建設
9 ジェイク・モスビー
10 ライリー先生
11 ロケット・キャンディ
寝る間も惜しんで一心に打ち込むロケットボーイズたちの姿に、やがてひとり、ふたりと協力者が現れる。炭鉱事故が相次ぎ、労使は対立、炭鉱産業が斜陽を迎え、沈鬱な雰囲気に包まれた町で、かれらのロケットは人々に新たな希望を与えたのだ。だが父は相変わらず炭鉱一筋で、見向きもしない。ぼくの手でロケットをつくりあげて、父に認めさせてみせる!決意を胸に、完成したロケットを手にして、かれは科学フェアに参加した。父と子の深い溝ははたして埋められるのか…。NASAの元エンジニアが、宇宙を夢見た青春時代を綴り、夢を追い求めることの大切さを思い出させてくれる、さわやかな自伝。
「BOOKデータベース」より
[目次]
機械工たち
ロケットの本
炭柱の倒壊
州警察
決断
ヴァレンタイン
落盤事故
再出発
オーデルの宝物
亜鉛ウィスキー燃料〔ほか〕
57 ドラゴンフライ―ミール宇宙ステーション・悪夢の真実〈上〉・〈下〉 ブライアン バロウ (著), 寺門 和夫 (監修), Bryan Burrough (原著), 小林 等 (翻訳) 筑摩書房
宇宙空間に浮かぶ唯一の有人宇宙基地・ミール宇宙ステーションと、米ロ共同ミッションの恐るべき内実のすべて。恒常的な機器類の停止、有毒ガスの漏出、衝突事故による生命の危機、クルーたちの間に広がってゆく修復不能な軋轢、そして両国の政治的・官僚的な策略の数々を、多くは初公開の資料を交えて、大胆に描ききった傑作。
「BOOKデータベース」より
58 南極に暮らす―日本女性初の越冬体験 坂野井 和代 (著), 東野 陽子 (著) 岩波書店
1957年に始まった日本の南極観測。その史上初めて、1997‐99年、越冬隊への女性参加が実現した。二人の大学院生は、「白い大陸」の男社会のなかで何を見、何を体験したのか。極寒と吹雪のなかの危険、息をのむオーロラの神秘から、喫茶店もバーもあり、何とお花見もサッカーも競馬も楽しむ暮らしまで、知られざる実情を報告する。
「BOOKデータベース」より
[目次]
1 やっと実現した夢-南極へ(1)
2 突然決まった大旅行-南極へ(2)
3 南極にいるという実感-昭和基地の夏(1)
4 予期せぬ肉体労働-昭和基地の夏(2)
5 楽しい孤立社会、壮麗な自然-越冬の日々(1)
6 お花見も、サッカーも-越冬の日々(2)
7 息をのむ光の乱舞-オーロラ観測
8 極寒と悪天候の中で-地震野外観測
9 昭和基地との別れ-二度目の夏(1)
10 最後の観測旅行-二度目の夏(2)
11 素晴らしい仲間たち-帰国の後に(1)
12 大変だったのは男性たち-帰国の後に(2)
59 知のミネラルウォーター―nature初級篇 ネイチャージャパン (編集) 徳間書店
ネイチャー・ジャパンのウェブ・サイトの人気ページ「バイオニュース」の中から、とっておきのおもしろい最先端科学コラムを精選。
「BOOKデータベース」より
[目次]
人体、脳の未知なる世界(スチュワーデスには危険がいっぱい-時差ぼけで脳がしぼむ
乳がんの危険性が耳あかで分かる-あなたのは湿っている?乾いている? ほか)
♂と♀の不思議な営み(ヒヒの尻はなぜデカイ-生殖能力の高さをオスに知らせている
かっこよさは要チェック-性淘汰となわばりの関係 ほか)
遺伝と進化(人間性のすべては頭の中に-チンパンジーとヒトのちがいは何に起因するのか
テレビ映像に感動するチンパンジー-映像に含まれる情緒情報の理解 ほか)
トピックス(論争、提言)(エイズの起源に「事件」なし-追いつめられたポリオワクチン説
「タール1mg」は本当か?-表示の8倍のタバコも ほか)
60 サイエンスアイのにっぽん名物研究室―生命の謎に迫る凄い研究者たち (KAWADE夢新書) NHKサイエンスアイ (編集) 河出書房新社
科学の最先端では、いま、どんな研究がどこまで進んでいるのか。そして、未来はどう変わっていくのか?脳と人体、生命進化、動物の生態などの、生命分野においてもっとも注目される、日本を代表する"名物研究室"の成果をわかりやすくリポートする。
「BOOKデータベース」より
[目次]
第1部 脳と人体に秘められた驚きのメカニズムに挑む(無意識の領域に刻まれた「潜在記憶」を探る
脳の情報処理システム「ワーキングメモリー」に迫る ほか)
第2部 斬新な視点から生物進化の謎に挑む(深海で起きた生命誕生を再現する
色の見え方から生物進化の秘密に迫る ほか)
第3部 知られざる動物の生態に挑む(鳥の驚くべき超感覚を脳から探る
小鳥の"歌"の法則を解き明かす ほか)
61 シンメトリーな男 竹内 久美子 (著) 新潮社
男の価値は見てくれで決まります。手足や耳など左右一対のものは本来カンゼンに対称なはず。しかし実際は遺伝子的に環境的に様々なストレスを受けてズレが生じます。そのズレの少ない男がすなわちシンメトリーな男なのです。
「BOOKデータベース」より
[目次]
第1章 結局重要なのはシンメトリーだった(シンメトリーな男は女をよく「いか」せる-男はやっぱり体が第一
競馬ファン必読-シンメトリーな馬ほどよく走る! ほか)
第2章 シンメトリー研究が急展開(三人男競演・おっぱいの謎
ついにわかった!男の指がセクシーな理由-研究はいよいよ神の領域へ ほか)
第3章 匂いの魔術(薫は超シンメトリーな男だった!?-女が臭い男を嫌う理由
金曜日にはヒゲが伸びる!?-匂いで女をノックアウト ほか)
第4章 顔は何をアピールしているか(男の顔の使い道-スポーツマンがモテる理由
ついに解けた、美人の謎-女は二つのF ほか)
62 神への挑戦―科学でヒトを創造する 毎日新聞科学環境部 (編集) 毎日新聞社
ついに日常生活に入り込んだゲノム。本書では、科学とのつき合い方を考える。
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[目次]
第1部 生命を再生する(脊髄再生で頭部すげ替え?
クローン人間をつくる ほか)
第2部 脳と心に迫る(脳の活動を画像化する
脳の異常と凶悪犯罪 ほか)
第3部 遺伝子を操る(「最小ゲノム生物」の創造
ゲノム工学は種の概念を覆す ほか)
第4部 ゲノムが世界を動かす(たんぱく質解析でバイオ覇権争い
ゲノム戦略なき日本 ほか)
第5部 倫理を考える(優生政策の復活?
個々人が問われる生命の選別 ほか)
63 私の臓器はだれのものですか (生活人新書) 生駒 孝彰 (著) 日本放送出版協会
脳死患者からの臓器移植は赦されるか。日本で臓器移植法が施行された現在も、この議論の決着はついていない。これまで科学と宗教の対立ばかりが注目されてきたが、いまでは各国各宗派の見解の相違もはっきり見えてきた。キリスト教、仏教など、生と死を見つめる宗教者たちの教義と苦悩の足跡を分析する。
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[目次]
序章 中絶と臓器移植をめぐる日米の差異
第1章 アメリカ・キリスト教界と臓器移植
第2章 移植大国アメリカの変化
第3章 臓器移植と日本の宗教界
第4章 「生命」の始まりと終わり
おわりに-現状と未来へのハードル
64 臓器は「商品」か―移植される心 (講談社現代新書) 出口 顕 (著) 講談社
心臓移植を受けた患者が、自分の中にもう一人の自分を感じることもある-。臓器移植を思想としてとらえ直す。
「BOOKデータベース」より
[目次]
第1章 アンパンマンと臓器移植
第2章 商品と記号
第3章 人間と動物
第4章 対偶関係の論理
第5章 想像の共同体
第6章 移植と日本文化論
65 黒人アスリートはなぜ強いのか?―その身体の秘密と苦闘の歴史に迫る ジョン エンタイン (著), 星野 裕一 (翻訳) 創元社
黒人アスリートは本当に強いのか? 陸上王国ケニヤの奇跡やアメリカを覆う優生学の影、女子アスリートの20世紀などを取材し、黒人アスリートにまつわるスポーツ史の裏側を科学、歴史、苦闘、女性などの側面から探る。
(「MARC」データベースより)
[目次]
第1部 タブー
第2部 証拠
第3部 科学
第4部 歴史
第5部 苦闘
第6部 女性
第7部 BLACK AND WHITE
66 新しい科学の教科書―現代人のための中学理科〈1〉〈2〉〈3〉 左巻 健男 (著) 文一総合出版
原子・分子について1巻の早い段階で扱っているため、多くの基本現象や物質を、原子・分子の概念を背景にして系統的に学習することができる。重要概念でありながら現行の学習指導要領からは削除されて検定教科書では学べない内容が、本書では積極的に盛り込まれている。単に現象を調べたり知識をまとめるだけでなく、背後にあるメカニズムにできる限りふみこんで解説しているため、興味に応じてどんどん学習を深めていける。どの章も、テーマの大局的な本質を最初に学び、その土台の上で重要概念についてより詳細に学ぶという、合理的で自然な展開。ごく最新の知見や身近な事例は、発展的な内容であってもコラムなどの形で柔軟にとり入れて紹介。
「BOOKデータベース」より
[目次]
第1章 光と色の世界
第2章 音の世界
第3章 物質と原子・分子
第4章 物体と力
第5章 物質の状態変化と気体
第6章 溶解と水溶液
第7章 植物のくらしとからだの仕組み
第8章 植物のなかまと歴史
第9章 大地の成り立ちと生い立ち
第10章 震える日本列島
「動物」に関する章では、動物の生態や進化の観点を大軸として、動物の多様な世界を学べる展開になっている。無セキツイ動物(進化と同じく新学習指導要領からは削除された)についても、ていねいに紹介している。「電流」や「気象」に関しても、重要事項でありながら検定教科書では学べない内容が、本書では積極的に盛り込まれている。単に現象を調べたり知識をまとめるだけでなく、背後にあるメカニズムにできる限りふみこんで解説しているため、独習で深い理解が得られる。どの章も、テーマの大局的な本質を最初に学び、その土台の上で重要概念についてより詳細に学ぶという、合理的で自然な展開。ごく最新の知見や身近な事例は、発展的な内容であってもコラムなどの形で柔軟に取り入れて紹介。
「BOOKデータベース」より
[目次]
第1章 物質の変化と原子・分子
第2章 化学変化と原子・分子
第3章 電流回路
第4章 電流のはたらき
第5章 動物のくらしとからだの仕組み
第6章 動物のなかまと歴史
第7章 地球をとりまく大気と水
第8章 世界の気候と日本の天気
遺伝・進化の概念や仕組み、イオンの概念、原子の内部構造などを積極的に盛り込む。最終章では、生活や社会と科学技術のかかわりについて、理科教科書ならではの視点からていねいに紹介。基礎科学を学ぶ大切さを生活に即して実感できる。単に現象を調べたり知識をまとめるだけでなく、背後にあるメカニズムにできる限りふみこんで解説しているため、独習で深い理解が得られる。どの章も、テーマの大局的な本質を最初に学び、その土台の上で重要概念についてより詳細に学ぶという、合理的で自然な展開。ごく最新の知見や身近な事例は、発展的な内容であってもコラムのなどの形で柔軟に取り入れて紹介。
「BOOKデータベース」より
[目次]
第1章 力と運動
第2章 エネルギーの変換と保存
第3章 原子の構造とイオン
第4章 発生と遺伝
第5章 生物界のつながり
第6章 天体の動きと地球の運動
第7章 太陽系と宇宙
第8章 自然史の中の人間
第9章 私たちと科学・技術
67 科学を育む (中公新書) 黒田 玲子 (著) 中央公論新社
人類の歴史の上で、二〇世紀ほど科学が急速に発達し、その多様な成果が私たちの生活に浸透した時代はなかった。今日、私たちはさまざまなその恩恵に浴しているが、一方で、過去数十年の科学技術の進歩はあまりにも早く、人間社会との間にさまざまな軋轢を生じてきてもいる。本書は、科学を、その特質と育む土壌、社会との関わりなど多様な角度から論じながら、二一世紀の科学のゆくえを考察するものである。
「BOOKデータベース」より
[目次]
第1章 科学を発展させてきた人びと(科学技術は身近なところに
科学の天才たち ほか)
第2章 科学を育む土壌-アメリカ、イギリス、日本(「長所を伸ばす文化」と「出る杭を打つ文化」
テニュア制度の本質 ほか)
第3章 科学と国家-科学者たちと科学技術政策(科学の文化が根を張らない日本-一〇〇年前のベルツの批判
科学は歳月を経て実る ほか)
第4章 社会と科学のコミュニケーション-増大する科学者の社会的責任(二〇世紀科学の光と陰
科学はグレーゾーンを拡大する ほか)
第5章 これからの科学はどこへ向かうのか(世界科学会議(ブダペスト、一九九九年)の宣言
知識のための科学 ほか)