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2017年10月26日木曜日

名歌古筆集成 5冊セット(1春、2春、3夏、4秋、5冬) 飯島 太千雄 (編著) 書芸文化新社














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本書は、編著者が厖大な平安時代の古筆群を精査、博捜して、同一の名歌という横糸で綾なした、一大古筆全集である。第1巻の収録古筆は、「女手」としての時代的上限である十世紀中葉の伝紀貫之筆「自家集切」から始まり、下限は、平安時代末期、伝西行筆「白河切後撰集」を最後とする。歌集としては「古今和歌集」「和漢朗詠集」書写の古筆群を中核に据え、「万葉集」「後撰和歌集」「十巻本歌合」などの古筆で構成。私家集は「本願寺三十六人集」と冷泉家の諸本を中心に、伝西行筆の一群、「小島切」や「香紙切」などの単行の優品をこれに加える。番外の参考として良寛をこれに加え、総点数は八十九点、全118首。収載した古筆の写真図版は、三百八十五点に及ぶ。
「BOOKデータベース」より

[目次 1 春]
年のうちに春は来にけり一とせを 去年とやいはん今年とやいはん-在原元方(古今集)
こせ山のつらつら椿つらつらに見つゝしのばなこせの春のを-坂門人足(万葉集)
春立てば花とや見らむ白雪のかゝれる枝に鶯ぞ鳴く-素性(素性集)
野辺にいでゝ今日引きつればときはなる松の末にも春は来にけり-中務(中務集)
春霞立てるやいづこみ吉野の吉野の山に雪は降りつゝ-読人しらず(古今集)
降る雪のみのしろ衣うちきつゝ春来にけりとおどろかれぬる-藤原敏行(後撰集)〔ほか〕

[目次 2 春]
袖ひぢてむすびし水のこほれるを春立つけふの風やとくらむ 紀貫之(古今集)
春の雨はいやしき降るに梅の花いまだ咲かなくいとわかみかも 大伴家持(万葉集)
子の日する野辺に小松のなかりせば千代のためしになにをひかまし 壬生忠岑(和漢朗詠集)
かきくらし雪は降りつゝしかすがにわが家のそのに鶯ぞなく 読人しらず(後撰集)
あづさ弓春立ちしより年月のいるがごとくも思ほゆるかな 凡河内躬恒(古今集)
わが宿のものなりながら桜花散るをばえこそとゞめざりける 紀貫之(貫之集)
桜花しらがにまじるおい人の宿には春ぞ雪もたえせぬ 藤原兼輔(兼輔集)
いかにして春の霞になりにしかおもはぬ山にかゝるわざせし 斎宮女御(斎宮女御集)
谷風にとくるこほりのひまごとにうちいづる浪や春の初花 源まさずみ(古今集)
朝霞春日くれなばこのまよりうつろふ月をいつかたのまん 山部赤人(赤人集)〔ほか〕

[目次 3 夏]
わが宿の池の藤なみ咲きにけり山ほとゝぎすいつか来鳴かん-読人しらず(古今集)
花の色にそめしたもとのをしければ衣かへうき今日にもあるかな-源重之(和漢朗詠集)
春すぎて夏きたるらししろたへの衣ほしたりあめの香具山-持統天皇(万葉集)
藤波の散らまくをしみほとゝぎすいまきの丘を鳴きて越えきぬ-読人しらず(万葉集)
このごろは五月雨ちかみほとゝぎす思ひみだれて鳴かぬ日ぞなき-読人しらず(後撰集)
夏草は結ぶばかりになりにけり野がひの駒やあくがれにけん-源重之(重之集)
山里も稀らなりけりほとゝぎす待てども鳴かぬ声を聞くかな-中務(中務集)
川風の吹く夕かげに限るべしはらふることぞ涼しかりける-平兼盛(兼盛集)
あはれてふ事をあまたにやらじとや春におくれてひとり咲くらん-紀利貞(古今集)
わが宿の垣根や春をへだつらん夏きにけりとみゆる卯の花-源順(和漢朗詠集)〔ほか〕