2017年10月2日月曜日
中国美味礼讃 阿 堅 , 洪 燭 , 車 前子 (著), 鈴木 博 (翻訳) 青土社
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納仁、蘿卜乾児、金華火腿、西安の稠酒。中国の美食家、恐るべし。天路辺境の珍味、下町の知られざる美味、故事文献に記された謎の名菜…。当代俊秀の詩人にして美食狂たちがいざなう、果てなき食のユートピア。
「BOOKデータベース」より
[目次]
食べ残したら持ち帰ろう――――阿堅
中国人の食べもの
高原の無鱗魚
高原で生の肉を食べる
牧畜地帯の酸奶
もっとも新鮮な羊肉
「納仁」 はいかなる仁児でもない
ウイグル族の農家に泊まる
パインブルクの羊肉煨餠子
ウチュムチン草原の手把肉
河豚を二尾半食べた
大柴竃の炖肉の香り
執筆時の食事
炸醬麪とわたし
老舗には食べもの屋が多い
「王八」 は人聞きが悪く、「裙辺児」 は感じがいい
味精時代
安売りの品
電脳、猪脳、豆腐脳児
楽農軒で蘿卜について語る
活きている蘿卜を抜くそばから食べる
蘿卜と生花
蘿卜が好きな人は梨を食べない
蘿卜のげっぷは、他人を不快に、自分を爽快にする
菠蘿と蘿卜
蘿卜美女
春荒にも蘿卜乾児がある
果蔬の王
房山の鮮奶、新麦、嫩花椒
九華山で素食を食べた三日間
西峰寺会議のエピソード
「小ロシア」 と八里荘飯店
酒と食糧の弁
北京で外国人の家宴に出かける
勉強の夜半に食べものを探す
ときには 「嗟来の食」 を食わないこともある
金粥銀乳と過憐酸カルシウム
飲食偶感
一、鴻賓楼
二、潮州菜の海洋宮
三、猪下瓜田
四、青菜は食糧よりも成長が速い
五、北方の柿の木
六、土豆
七、黄豆と花生
八、蘿卜
九、「老莫」
半世紀にわたる飲食に関する覚書
個性的な食べ方――――車前子
中国人の食べもの
開水淘飯
路上にて
春の食べもの
夏の食べもの
秋の食べもの
冬の食べもの
命がけで河豚を食べる
炸金甎
個性的な食べ方
生活の芸術――菜譜を読む
詩人の食べもの
柿子と牧渓
醃魚と蚕豆
書香、花香、肉香
塵埃
筷子と 「筷子の故事」
薬と本
酒醸閑話
南糕北餠
豌豆黄と橘紅糕
●●を思う
酒を飲む
喫茶の境地
故郷の野菜
舌先のカーニバル――――洪燭
中国人の食べもの
文人菜譜
美食家
伝統的な胃
野菜
北京の飲食
北京菜
山西菜
広東人の食べもの
素斎
焼烤
糩菜
青苔は食べられる
鹹肉
氷糖葫蘆
満漢全席
食うに魚なし
河豚を食う
大白菜
粽子
茶道
北京の小喫
南方の小喫
北海に行って倣膳を食べる
幼年時代の零食
茘枝
酒
詩人と酒
酒歌
青梅で酒を煮る
西安の稠酒
酒吧
食堂
小酒店へのこだわり
莫斯科餐庁
故郷の湯
大工業時代の水餃子
倣膳
北京の餑餑鋪
硬い稀粥
螃蟹と田螺
訳者あとがき
[原題] 中国人的喫
[著者] 阿堅(アーチエン)
1955年、北京生まれ。詩人、随筆家。『流浪西蔵』 『流浪新疆』 『流浪内豪』 『平原動物上高原』 などの旅行記のほか、多くの詩集と散文集がある。
[著者] 車前子(チョーチエンツ)
1963年、蘇州生まれ。詩人、随筆家。著書に、詩集 『紙梯』 のほかに、『明月前身』 『手芸的黄昏』 『江南話本』 などがある。
[著者] 洪燭(ホンチュー)
1967年、南京生まれ。詩人、随筆家。著書に、長編小説 『両棲人』 のほか、『鉄錘鍛打的?魂』 『眉批大師』 『遊牧北京』 などがある。
[訳者] 鈴木博(すずき・ひろし)
東京大学文学部卒業。訳書に、『中国飲食文化』 『中国性愛文化』 『中国の神話伝説(上)(下)』 『中国神秘数字』(以上、青土社)、『周恩来 十九歳の東京日記』(小学館文庫)など多数。
