2017年10月1日日曜日
月の光で野菜を育てる 永田 洋子, 木谷 美咲 (著) VNC
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えっ、月の光で光合成できるの?! いえいえ、この本は、
……そんな即物的な本ではありません。……
季節としてはまだ早いかも知れませんが、真夏の夜の海に注ぐ月の光、そして中秋の名月。古来月には不思議な力があると信じられてきました。地球に一番身近な天体であり、また月は豊穣のシンボルでもありました。不思議なことにヨーロッパにも、アメリカにも、またアジアにもよく似た神話があります。月の女神が殺され、その身体からさまざまな作物が芽生え、豊穣をもたらしたというものです。
人々が月の神話を信じ、月の力を信じていた証拠はまた、さまざまな農事暦にも見ることができます。月齢とそれに応じた農作業が書かれた暦です。
今、ヨーロッパやアメリカではムーン・ガーデニングが盛んです。月齢と農作業を組み合わせたカレンダーを見ながら播種や収穫を行います。実践している人たちは確かに収穫高や味が違うといいます。
「月の光で野菜を育てる」というのは、日々の暮らしで疲れた心を癒してくれる、とても深い世界なのです。ぜひ、月と植物たちとのひそやかな会話に耳を傾けてみましょう。(出版社より)
表紙、中身ともに比較的状態のよい品です。
[目次]
第1章 月と農耕
豊穣のシンボルとしての月
世界各地に残る地母神信仰
月にまつわる世界神話
第2章 月と農事暦
ドイツの農事暦
メキシコの農事暦
ペルーの農事暦
インドネシア農事暦
チベット農事暦
日本の農事暦
第3章 なぜ月が野菜に影響を与えるのか
月の光の植物への影響
月の引力(月齢)の影響)
第4章 月の影響を考え、実践する人々
新月に木を伐採する
天体の動きに着目したバイオダイナミック農法
月の光で育った野菜の力をもらう
バイオダイナミック農法でつくるダージリンティ
月の光でつくる薬
第5章 月のパワーをもらう
月の力は心も癒す(ムーン・セラピー)
月の光を日々の暮らしに(ムーン・ガーデニング)
見えない世界を観る