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2017年10月25日水曜日

文学の中の酒 福西 英三 (著) 大陸書房














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酒と文学の因縁は深い。一献の酒は主人公を泣かせ笑わせる。著者は現代世界の数々の名作をとりあげ、酒を媒介として、作家の小説技巧と主人公の心理を魔術師のように分析解明してみせる。まったく新しい文学論と愉しみがここにある。
(帯より)

【内容】
小説の主人公となったワイン 
ジョン・アップダイク『同じひとつのドア』

銘酒が燦くグリーンの世界
グレアム・グリーン『ハバナの男』

ロビンソンとぶどう酒
ダニエル・デフォー『ロビンソン漂流記』

ジン・ライムに憧れた男
ジョン・ブレイン『年上の女』

大都会に彷徨する少年の幻想
J・D・サリンジャー『ライ麦畑でつかまえて』

イギリス労働者の酒と女
アラン・シリトー『土曜の夜と日曜の朝』

青春のハイデルベルク
マイアー・フェルスター『アルト・ハイデルベルク』

上流階級のテネシー・ウイスキー
フィリップ・ロス『さようならコロンバス』

ホテルが舞台の人間模様
アーサー・ヘイリー『ホテル』

オックスフォードの賢い友人
イヴリン・ウォー『ブライズヘッドふたたび』

恋する女のグラス
ロザモンド・レーマン『恋するオリヴィア』

ドイツ兵士が求めたもの
ハインリッヒ・ベル『アダムよ、おまえはどこにいた』

陶酔と破滅のアル中
マルカム・ラウリー『活火山の下』

第二次大戦前夜のパリで
シモーヌ・ド・ボーヴォワール『招かれた女』

ノーベル賞作家の嗜好
アーネスト・ヘミングウェイ『河を渡って木立の中へ』

スパイは美食家
コリン・ウィルソン『黒い部屋』

老判事とバーボン・ウィスキー
カースン・マッカラーズ『針のない時計』