2017年11月26日日曜日
漂泊と定住と―柳田国男の社会変動論 鶴見 和子 (著) 筑摩書房
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日本からアメリカへ、さらに水俣・不知火海へ-。自身の学問の途上で出会った柳田国男。その著作を克明にたどりつつ著者が開眼した「柳田国男論」を、国際的視点に立ち、近代化論および社会変動論を骨格として論じる。科学技術と環境、差別など、われわれを取り巻く現代の諸問題とのかかわりにおいて、柳田学を積極的に評価し、発展させたユニークで刺激的な力作。
「BOOKデータベース」より
[目次]
われらのうちなる原始人-柳田国男を軸にして近代化論を考え直す
国際比較における個別性と普遍性-柳田国男とマリオン・リーヴィ:索引について-『柳田国男集(別巻第5)』
常民と世相史-社会変動論としての『明治大正史世相篇』
社会変動のパラダイム-柳田国男の仕事を軸として
おくれてきたものの科学技術革命への寄与-日本と中国の場合
柳田国男研究の国際化
差別と非暴力抵抗の原型-『遠野物語』、『柳坊主考』、『先祖の話』など
漂泊と定住と-柳田国男のみた自然と社会のむすび目
