2017年7月15日土曜日
現代思想 2013年5月臨時増刊号 総特集=東松照明 戦後日本マンダラ 青土社
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日本のヌーベルヴァーグ」と呼ばれた写真家、東松照明が昨年末逝去した。写真はただ「撮る」ものなのか、あるいは撮りたいものを「作る」ものか――。占領の原風景を胸に秘めながら、「基地」を「巡礼」した。原爆が残した<みえない>傷の内側に潜り込みながら生涯撮影し、眼の語り部となる。傷を辿りながら彼が撮り続け、生活した場所の一つ――沖縄に焦点を当てると、「沖縄の中に基地があるのではない。基地の中に沖縄があるのだ」という思想が浮かび上がってくる。肉体の知識を抉り出し、新しいアジアのかたちを構想しながら「いかに語りうるのか」と、カタストロフの「最中」に生きることを思考する。
(出版社より)
【内容】
エッセイ
守宮と夜蛾 / 倉石信乃
追放と王国 東松照明の写真から見えるもの / 鷹野隆大
国境の街から / 菊地智子
片思いのラブレター / タイラジュン
吐き出された東松照明 / 島尾伸三
東松泰子さん / 石川真生
桜になった写真家明 / 石川直樹
思想写真家・東松照明 / 磯崎新
対談・1
写真が語り続ける 東松照明と「新しく」出会うために / 森山大道+伊藤俊治
再録テクスト
友よ――東松照明 / 大島渚
未収録インタビュー
髪の風、…… / 東松照明/吉増剛造
写真アルバム
『東松照明と沖縄 太陽へのラブレター』選 / 新里義和 選
時のかたち、場所のかたち
「時」のモンタージュ 東松照明論 / 土屋誠一
東松照明≪わたしの町≫ リアリズムと「組写真」の間で / 竹葉丈
群島から/へ
水の巡礼 東松照明をめぐる海 / 今福龍太
ドキュメントの詩学 東松照明の汀へ / 八角聡仁
表現のために
雲から抵抗へ、ネクロフィリアの新しい生へ / 友常勉
長崎の皮膚 東松照明『<11時02分>NAGASAKI』 / 林田新
南へ
叙事詩的世界から混成世界へ 転成する東松照明 / 中村隆之
沖縄マンダラのころ / 翁長直樹
沖縄
イメージの群島と光の詩学 東松照明の沖縄クロニクル43 / 仲里効
見ることに賭ける 東松照明とシマ / 田仲康弘
対談・2
生きられる写真、生きるための写真 / 志賀理江子+新城郁夫
光をもとめて
写真の存在する場所 / 岡崎乾二郎
<占領>とカラー写真 東松照明と島々 / 徳田匡
年表・解説
東松照明主要作品集・展覧会解説 / 友寄寛子
年譜