2017年7月30日日曜日
東京の階段―都市の「異空間」階段の楽しみ方 松本 泰生 (著) 日本文芸社
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東京の山手線の内側の地域に、階段がいくつあるかご存知だろうか?
階段といっても、家やビルなどの屋内にある階段ではない。
屋外の路地などにある階段で、それも通り抜けができ、通路として人々が利用している階段だ。
答えは、およそ650ヵ所。
そのすべてに足を運び、階段をはじめとする斜面地研究で工学博士号も取った著者。
その著者を魅了した、とっておきの階段126ヵ所を紹介したのが本書である。
桜や紅葉の時期に美しい階段、都市の中の迷路のような階段、住人たちの生活感が漂う商店街の階段、階段そのものの形状や、そこからの眺望が味わい深い階段などなど……
階段の先にある、「東京」の意外な都市風景を堪能する1冊。
カラー写真とともに、著者によるその土地や階段の解説文章で構成されており、段数や幅員、傾斜などの個別データも収録。住所も記載されているので、街歩きのガイドとしても使うことができる。
(出版社より)
[目次]
プロローグ 東京の階段を歩く
第1章 美しい階段(階段がもつさまざまな「美しさ」
駿河台男坂・女坂 ほか)
第2章 歩いて楽しい階段(歩くことで気づく階段の魅力
実盛坂 ほか)
第3章 歴史を感じさせる階段(江戸から東京へ都市形成の歴史を階段に見る
増上寺本道前の大階段 ほか)
第4章 なくなった階段・変貌した階段(消えていく街の記憶
大塚5丁目・空地の間を上る階段 ほか)
第5章 階段四季折々(それぞれの階段がもつ「美しい瞬間」
桜の階段 ほか)
第6章 東京の地形と階段(東京都心周辺の地形と階段
階段の移り変わり ほか)
エピローグ 東京の階段歩きは終わらない