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2017年7月15日土曜日

五・七・五交遊録 和田 誠 (著) 白水社













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《俳句を贈る贅沢な趣味》
大切な友人に句を贈る──この優雅で贅沢な趣味は、なにも俳人だけの特権ではない。幅広い分野で活躍する人気の著者が、本書でその一端を披露した。
そもそも著者が俳句に関心をいだくようになったのは、小学生のころからだというが、本格的に始めたのは、現在も続く「話の特集句会」。1960年代のある正月、永六輔ら数人が集まって定例の句会を開こうという相談がまとまった。当時の「話の特集」は多くの文化人が集う熱気あふれる雑誌で、当然ながらいろいろなジャンルから数多くの同人が参加した。まさに多士済々といったところだ。
数年後、そこでの句を中心にまとまったのが、著者の「幻の句集」として噂の『白い嘘』。その出版記念パーティーで、出席者それぞれに宛てて本の扉に一句記したのが評判を呼び、ほかのメンバーや友人からも頼まれて、即興から苦吟まで、それぞれの特徴や思いを句にした。
例をあげれば、小沢昭一には「ハモニカを吹く人の背や春茜」、岸田今日子には「眠る女なほ眠らせし罌粟畑」、黒柳徹子には「楼蘭に架かりし虹の大いなる」......他にも多くの人に宛てた句を披露している。
本書は、俳句を中心にした自伝風の読み物で、才人の片鱗をうかがわせる、楽しい一冊となっている。
(出版社より)