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2017年7月3日月曜日

妖怪学入門 (えっせんてぃあ選書) 東洋大学井上円了記念学術センター (編集) すずさわ書店















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ちょうど、現代と同じく時代の転換期であった明治時代にも、「妖怪」についての見方を示した二人の人物がいた。一人は、「哲学」の普及をめざして東洋大学を創立した井上円了である。明治20年代から『妖怪学講義』などを出版し、近代人の特質である合理的な見方に立って、日本人の「妖怪」に関するものの見方・考え方を、新しい時代のなかで問い直したのであった。それからしばらくのちに、もう一人の人物である柳田国男が、民俗学を提唱するなかで、妖怪を「神と人」との関係から捉え直したのであった。現在の妖怪に関する見方は、この二人に代表される流れを引き継いでいるが、新時代への転換を迫られている現代において、ふたたび現れた人々の「妖怪」への関心がなにに起因するのか、本書は、それを考えるためにも、改めて「妖怪と日本人のかかわり」の原風景を、多くの人々とともに振り返った。
「BOOKデータベース」より


[目次]
妖怪とうそ話-遊び心と想像力 なだ いなだ
妖怪たちの諸相-資料から見る 岡崎 柾男 
コレクターの心にひそむ妖怪 北原 照久
妖怪と仏教-怪しき「異形のものたち」 島田 茂樹 
民俗学からみた妖怪  大島 建彦  
井上円了の妖怪学-その今日的な意義 板倉 聖宣