2017年6月30日金曜日
競馬の動物学―ホース・ウォッチング 渡辺 政隆 (著), デズモンド・モリス (著) 平凡社
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人間の最良の友が犬だとしたら、ウマは最良の奴隷といえるのかもしれない。ウマは何千年にもわたって、馬車をひかされたり、人間を乗せられたり、拍車をかけられたり、鞭打たれてきたからである。それに、体をバラバラに切り刻まれかねない戦場のまっただ中にいやようなく突っ込まされもした。何世紀にもわたって、人間の望みのままに重い荷をひかされたあげくに、最後は廃馬屠殺業者のもとに送り込まれるという仕打ちを受けてきたのである。ウマがそのように酷使され続けてきたのは、相棒である人間を喜ばせるために最善の努力を傾け、進んで協力し合おうとする驚くべき気質を馬がそなえているためであった。(はじめにより)
[目次]
耳でどんなサインを送っているか
耳はどれくらいいいか
どれくらいの種類の音をだすのか
しっぽでどんなサインを送っているのか
首でどんなサインを送っているのか
体でどういうサインを送っているのか
脚でどういうサインを送っているかか
表情はどれくらい豊かか
鼻はどれくらいよくきくか
目はどれくらいいいか
どれくらい眠るか〔ほか〕
クライヴ・ブリテン 微笑みの開拓者 ロビン・オークリー(著) 合田直弘(訳) 一般社団法人 日本競走馬協会(監修・発行)
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2015年に引退した英国の調教師クライヴ・ブリテン氏の伝記です。ブリテン氏は、馬の能力を存分に引き出す名調教師として腕を振るい、数々の名馬を育ててきました。ブリテン氏の偉大な業績と軌跡を振り返りつつ、ホースマンシップとは何かを示唆した一冊です。
(発行元より)
革命とパンダ 張予思 (著) イースト・プレス
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「嫌中」の源流にあった、「親中」の時代――。開沼博氏、絶賛!
日中関係がこの上なく悪化している現在、「嫌中」の源流はどこにあったのか? 1949年に誕生した新しい共産主義国家に、日本人が最初に出会ったのは、文化大革命だった。当時の全共闘は、その「革命」に一つの理想郷を見た。その後に訪れたのは、日中国交正常化がもたらした「パンダ」ブーム。自然、平和の象徴としてのイメージが日本人に刷り込まれた。しかし、革命の中国も、パンダの中国も、「虚像」にすぎない。今日に至るまで、なぜ日本人は中国をステレオタイプとしてしか見られないのか。巻末に吉見俊哉氏の解説付き。
(出版社より)
[目次]
序章 嫌中の源流を辿るために(嫌中の嵐の中
中国イメージを議論するにあたって
議論の材料
なぜ「革命」と「パンダ」なのか)
第1章 「革命の国」・中国-1960年代(1940年代からの「革命中国」の源流
革命の時代-1960年代の日本
「革命中国」イメージの構築
革命に見る-中国というユートピア1)
第2章 「パンダの国」・中国-1970年代(1970年代以前のパンダ認識
消費社会へ-1970年代の日本
「パンダの国」イメージの確立
パンダに見る-中国というユートピア2)
第3章 「革命」と「パンダ」-中国イメージ構築のパラダイム(「革命」と「パンダ」の関係性
中国というユートピアの意義
日本における中国ステレオタイプ構築のパラダイム)
終章 中国イメージの今日-ユートピアの消失と新たなステレオタイプ(「革命」と「パンダ」中国の消失
「脅威」と「成金」-21世紀の中国ステレオタイプ)
太郎さんとカラス 岡本 敏子 (著) アートン
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岡本太郎がカラスと生活していたことを知っていますか? 人に馴れず、孤独にも傷つけられず、平然としている黒い鳥を、究極の友として愛した太郎さんとガア公のエピソード。本人のエッセー、対談、語録、写真などを収録。
(「MARC」データベースより)
[目次]
序章 太陽の鳥-岡本太郎
第1章 太郎さんのガア公、太郎さんとカラスの対話-岡本太郎
第2章 カラス万華鏡-岡本敏子
第3章 人間と自然、動物の命-岡本太郎
終章 現在を翔ぶ、太郎さんの声と都会のカラス-写真・三川わい
岡本太郎、信楽へ: 信楽焼の近代とその遺産 信楽焼振興協議会 (編集) 信楽焼振興協議会
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岡本太郎は、信楽と縁深い関係にあった――。信楽と太郎との焼き物を通じたつながりを、陶産地の歴史をひも解きながら明らかにする。≪太陽の塔≫の背面にある≪黒い太陽≫や≪坐ることを拒否する椅子≫など信楽生まれの岡本太郎作品についても関係者への取材などから多面的に取り上げる。
(発行元より)
[目次]
第1部 信楽焼の近代(近代をむかえた信楽窯
戦中・戦後の信楽焼)
第2部 岡本太郎、信楽へ(太郎と信楽の出会い
東京オリンピック"競う"
大阪万博"黒い太陽"
大阪万博以降の太郎と信楽
太郎と信楽)
イリオモテ 姜 信子 (著) 岩波書店
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東京は幻の「うたごえ喫茶」で待ち合せ、労働歌の残響を聴く筑豊、鉄の町・八幡、門司港、台湾の旧炭鉱町、風が鳴る西表島は地獄の炭坑跡、海を渡り、移民の町オアフ島、モロカイ島へ、そして父母たちの地横浜へと。本、歌、"あの人たち"を道連れに、名も無きひとたちの生を刻む旅。今日はどこまで。旅する作家が新たな"はじまり"を生きる物語。
「BOOKデータベース」より
[目次]
1(君は覚えているかしら
犬だって犬死になんかしやしない
逃げる
ケハイたち
門司、西表、イリオモテ)
2(くらくら
語り伝え
禅問答
からっぽ
神にまつわる記憶と証言
舟待ち
記念写真)
3(さきぶれ
風
水の島
番号たち
夢の宿
切れたところは…)
4(教えてほしい
親切なアーマンのモロカイ島観光
舌下の声たち
約束)
在りし日 牡羊を屠り 家へ帰る 杜 由木 (著) 東京図書出版
6/30/2017
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アフリカのケニアの麓に暮らした人びとの間で伝えられてきた伝統や儀礼。現地の人々の暮らしや独特の文化、物の捉え方などを伝える貴重な一冊。
[目次]
序-語り出すように始まる"伝統・儀礼"の書
1 子が生まれる-出生の儀礼
2 子を胎に還す-牡羊による二度目の誕生の儀礼
3 蛹から蝶になる-割礼を含む成人儀礼
4 矢を放って放棄追放する-息子の勘当とその復縁の儀礼
5 男の立ち直り-男の蘇生の儀礼
6 他の氏族に「生まれる」-養子縁組宣誓の儀礼
7 さまざまな死、穢れと浄め-死の儀礼
跋-父や祖父やそのまた祖父たちが生きた世の記憶
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