2017年6月30日金曜日
革命とパンダ 張予思 (著) イースト・プレス
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「嫌中」の源流にあった、「親中」の時代――。開沼博氏、絶賛!
日中関係がこの上なく悪化している現在、「嫌中」の源流はどこにあったのか? 1949年に誕生した新しい共産主義国家に、日本人が最初に出会ったのは、文化大革命だった。当時の全共闘は、その「革命」に一つの理想郷を見た。その後に訪れたのは、日中国交正常化がもたらした「パンダ」ブーム。自然、平和の象徴としてのイメージが日本人に刷り込まれた。しかし、革命の中国も、パンダの中国も、「虚像」にすぎない。今日に至るまで、なぜ日本人は中国をステレオタイプとしてしか見られないのか。巻末に吉見俊哉氏の解説付き。
(出版社より)
[目次]
序章 嫌中の源流を辿るために(嫌中の嵐の中
中国イメージを議論するにあたって
議論の材料
なぜ「革命」と「パンダ」なのか)
第1章 「革命の国」・中国-1960年代(1940年代からの「革命中国」の源流
革命の時代-1960年代の日本
「革命中国」イメージの構築
革命に見る-中国というユートピア1)
第2章 「パンダの国」・中国-1970年代(1970年代以前のパンダ認識
消費社会へ-1970年代の日本
「パンダの国」イメージの確立
パンダに見る-中国というユートピア2)
第3章 「革命」と「パンダ」-中国イメージ構築のパラダイム(「革命」と「パンダ」の関係性
中国というユートピアの意義
日本における中国ステレオタイプ構築のパラダイム)
終章 中国イメージの今日-ユートピアの消失と新たなステレオタイプ(「革命」と「パンダ」中国の消失
「脅威」と「成金」-21世紀の中国ステレオタイプ)