2017年6月30日金曜日
競馬の動物学―ホース・ウォッチング 渡辺 政隆 (著), デズモンド・モリス (著) 平凡社
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人間の最良の友が犬だとしたら、ウマは最良の奴隷といえるのかもしれない。ウマは何千年にもわたって、馬車をひかされたり、人間を乗せられたり、拍車をかけられたり、鞭打たれてきたからである。それに、体をバラバラに切り刻まれかねない戦場のまっただ中にいやようなく突っ込まされもした。何世紀にもわたって、人間の望みのままに重い荷をひかされたあげくに、最後は廃馬屠殺業者のもとに送り込まれるという仕打ちを受けてきたのである。ウマがそのように酷使され続けてきたのは、相棒である人間を喜ばせるために最善の努力を傾け、進んで協力し合おうとする驚くべき気質を馬がそなえているためであった。(はじめにより)
[目次]
耳でどんなサインを送っているか
耳はどれくらいいいか
どれくらいの種類の音をだすのか
しっぽでどんなサインを送っているのか
首でどんなサインを送っているのか
体でどういうサインを送っているのか
脚でどういうサインを送っているかか
表情はどれくらい豊かか
鼻はどれくらいよくきくか
目はどれくらいいいか
どれくらい眠るか〔ほか〕